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事業紹介

事業の目的

本事業は生ごみや有機性廃棄物をバイオガス化技術によりバイオガスを発生させ、エネルギー源として供給したり、刈草や剪定枝等を良質なたい肥(土壌改良材)に再資源化するリサイクル事業です。この事業は食品廃棄物等のリサイクルを行い、焼却処理並びに埋立て処分されるごみの減量、地球温室効果ガスの削減への寄与、良質なたい肥(土壌改良材)を緑農地等へ還元する資源循環型社会の構築により、富山地域の環境負荷軽減に貢献することを目的としています。

事業内容

富山グリーンフードリサイクル株式会社では、次の4つの事業を展開しています。

1.バイオガス化事業

メタン発酵技術でできること

バイオガス化事業では、メタン発酵という技術を使って、食品系廃棄物からバイオガスを作りだしています。メタン発酵では有機物を種々の嫌気性微生物の働きによって分解し、その過程で発生するバイオガス(主成分はメタンガスと二酸化炭素)を生成します。発生したバイオガスをエネルギー資源として発電やボイラー燃料として供給することにより、地域の資源循環や温室効果ガス排出量削減に貢献できます。

  1. 1-1受入ホッパー

    持込まれた食品系廃棄物を受入・投入する設備です。

  2. 1-2破砕分別機

    投入した廃棄物をメタン発酵に寄与しないビニール袋などと分別するとともに、食品系廃棄物をスラリー状に破砕しスラリータンクに貯留します。分別後のビニール袋は廃プラスチック類として燃料化プロセスや熱回収できる焼却施設で処理します。

  3. 1-3スラリータンク

    スラリー状になった食品系廃棄物をよりメタン発酵しやすい状態にします。

  4. 1-4メタン発酵槽

    55℃でメタン発酵を行い、バイオガスを生成させます。メタン発酵が終わった廃液(消化液)の堆肥化施設で利用しています。

  5. 1-5ガスホルダー

    生成したバイオガスを一時的に貯留するための施設です。

  6. 1-6ガス利用

    生成したバイオガスは、ガス発電やガスボイラのクリーンエネルギー資源として隣接する工場に供給します。

2.飲料系廃棄物リサイクル事業

賞味期限等によって廃棄となる飲料を破砕して、液体分と容器とに分離します。容器にはPET・アルミ缶・スチール缶・ガラス等があり、素材ごとに回収し、液体分(廃棄飲料)はメタン発酵により、すべてがリサイクルの対象となります。

  1. 2-1飲料廃棄物用破砕分別機

    飲料容器の素材ごとに破砕し、液体分と容器とに分離します。

3.廃プラスチック類破砕燃料化事業

廃プラスチック類を破砕し、利用先に都合のよい熱量に適宜調整して燃料として出荷します。バイオガス化施設より排出された廃プラスチック類も利用することで、排出量の抑制もできます。

  1. 3-1廃プラスチック破砕設備

    廃プラスチックを細かく破砕します。

  2. 3-2圧縮設備

    破砕した廃プラスチック類を圧縮して、保管や出荷等に対して取扱しやすくします。

4.刈草剪定枝の堆肥化事業

刈草・剪定枝やコーヒー粕などの有機性廃棄物を消化液とともに混合し、発酵させて、堆肥を生産します。※現在、堆肥の生産を休止しています。

  1. 4-1破砕前処理

    粉砕設備により、破砕、粉砕され、コーヒーかす等の食品廃棄物、返送材と混合調整します。

  2. 4-2発酵槽

    粉砕機で細かくなったチップは、発酵槽に投入され、攪拌機により発酵液と混合され、微生物で分解され発酵が始まります。この時の発酵温度は60℃以上となり約20日間発酵させます。

  3. 4-3養生槽

    養生槽にて約90日間でゆっくり熟成処理し、完熟堆肥にします。

  4. 4-4袋詰装置

    たい肥(土壌改良材)は、粒度調整(選別)、袋詰され、良質たい肥として出荷されます。粒度の大きい物は、再び発酵槽に戻します。写真は堆肥になったものを取扱販売しやすいように、袋に詰める装置です。

処理の流れ